当園について

マルハラ果樹園の歴史

終戦の開墾地、
子らの心身を満たす
うまいものを
つくりたかった。

History of
Maruhara
Orchard

 ときは太平洋戦争末期、当地では大変な食糧難でした。成人男性は戦地へ赴き、女性は縫製工場にて奉仕作業を義務つけられておりました。そこで当時の高等小学校の学童が山林を開墾し畑に改植、穀物を栽培し自給するようになりました。昭和20年。終戦を迎え開墾された跡地に初代・武藤嘉がりんごの植樹をおこなったのが、羽山りんごの始まりです。南西の斜面は日当たりが良く、水はけの良い土壌はりんご栽培に適しておりました。また、標高550mの昼と夜の寒暖差が大きいことも果実の甘みに大きく影響しております。そして何より戦争によって苦労した子供達に美味しくて栄養のある食べ物を与えてあげたいという気持ちが強かったと後に語っております。昭和48年、武藤嘉はその功績が認められ、黄綬褒章を授章いたしました。現在では阿武隈高原羽山地区一帯は、りんごの生産地になっております。
 昭和36年、二代目・武藤喜三により「有限会社マルハラ果樹園」設立。農業法人として、さらに高品質の果樹栽培を目指し、竹マルチ農法やサクランボの植樹を行っていきます。りんごのスターキング全盛期の品評会においては農林水産大臣賞を受賞し、羽山りんごのブランディングに大きく貢献しました。また、ぶどう園も開設し、農園自体を開放したことにより、直接お客様が果物を収穫できる観光果樹園を確立しました。
現在、三代目・武藤喜幸が就農し、安全・安心で美味しい果樹栽培に尽力しております。

農法について

野山に交じっ
竹を採り、
土壌をつくる
「竹マルチ農法」

Bi-Chemi
Farming
Method

自然本来の果樹の活力を上げることで
農薬を通常の半分まで減らすとともに、
果実の糖度や栄養価をも高める「竹マルチ農法」

「竹マルチ農法」とは、端的に言うと竹の成分を使った栽培方法です。果樹に使用すると、糖度が1.5倍以上高くなり、ミネラルも多く含んだ、美味で栄養価の高い果実が生産されます。
 竹の成分である溶解性ブドウ糖、その他各種ミネラルやアミノ酸等のほか、竹に常在している乳酸菌・酵母菌・納豆菌が2次的に作用します。生の竹をチッパーで砕き、植繊機ですりつぶしたものを地表面に撒布して、肥料や肥料の吸着剤として用います。撒布することで雑草を防ぎ、土壌の表面にしみこみ、土壌微生物を増殖させます。天然肥料のため、ごく自然な作用で植物の潜在力を高め、強健に育ち、大変おいしくみのります。果樹の収穫量が増加するとともに、病害虫にも強くなります。
 自然の野山が落ち葉や枯れ草を利用し、病害もなく健全に育つように、この原理を活かし推進したものが、竹の生肥料を活用した「竹マルチ農法」なのです。

竹を砕いてチップ状にします

さらに細かく砕いて粉状にします

竹のパウダーを散布します

木々の根本から浸透していきます

安全と持続性への取り組み

大切な人びとへ
健やかな果実を
届け続ける、
という意志。

Sdgs image

Good
Agricultural
Practice

Sdgs

特別栽培農産物のアファス認証や、JGAP認証を取得。
大切な未来、大切な人々へ健やかな果実を。

 農林水産省が掲げる「特別栽培農産物」とは、その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、[1]節減対象農薬の使用回数が50%以下、[2]化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物です。
 マルハラ果樹園で栽培しているりんごは農水省ガイドラインに則った減農薬・減化学肥料をクリアし、認定機関であるアファスの認証を取得しています。特に当園では窒素肥料は使用せず、自然界にある窒素成分を果樹が自然に吸収するように栽培。その為、食物のえぐみがなく色付きも良い果実に育ちます。

 JGAPは、日本国内に適化されたGAPの基準です。GAPとは農畜産物を生産する工程で生産者が守るべき管理基準とその取り組みのことを指し「持続可能な農業」のために生産者が取り組むことをまとめた基準です。SDGsの17の目標とも親和性が高く、SDGsに貢献できる内容になっています。
 農業は、地球環境と密接に結びついている産業です。土、水、気温といった自然環境が事業の将来を大きく左右し、貧困や飢餓や健康という社会的な課題にも密接に関わります。そして、農業の継続には安全で安定した労働環境と人材が不可欠。JGAPは、これらの課題を総括する取り組みの基準です。
 JGAP認証取得は、大切な人たちへ、よりよい未来を、よりよい農業と健やかな果実をとおして繋いでいく意志の表明です。

Sdgs chart

Overview

概要
商号

有限会社 マルハラ果樹園

代表取締役

武藤喜幸

所在地

〒964-0201 福島県二本松市戸沢字原20

TEL / FAX

TEL:0243-46-2543
FAX:0243-46-2909

駐車場

大型:8台 普通車:50台

営業時間

くだもの狩り 8:30~17:00
直売所    8:30~17:00

定休日

シーズン中(6月~12月下旬)は不定休
さくらんぼシーズン 水曜日定休日

取扱品目

りんご、さくらんぼ、ぶどう

主な取引先

大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、OISIX 他